日本の心臓、東京駅。今日も朝から夜遅くまで、働く人、旅行者、学生などなど老若男女がひっきりなしに行き交います。その東京駅丸の内南口改札を入ったところに、あんぱん専門店「東京あんぱん 豆一豆」はあります。

まめいちず、と読むこのお店。あんぱん専門店だなんて思い切ったな、と思いましたがあなどるなかれ。そこには、お店の名前のとおり、豆一途なお店ならではのこだわりと情熱が、あんこのごとくぎゅっと詰まっていたのです。
多くの人の交差点、東京駅に在るあんぱん専門店
東京あんぱん、と書かれた店名のロゴが目印のお店には、さまざまな「あんぱん」が並んでいます。あんぱん専門店であるという誇りと、豆へのこだわりや熱意が伝わってきます。
お店を立ち上げる際、開業当初からコンセプトとして「豆の美味しさを、パン生地とあんを使ってどうすれば表現できるか」ということを掲げました。そして職人の豆に対する一途な思いを、商品に表すべく「豆一豆」という名前にしたと、店長の梅澤さんが教えてくださいました。
「今、4代目の店長が私なのですが、初代からずっと豆もパンもこだわっています。あんこに使用している大納言あずきは、しつこくない甘さで求めていた美味しさにぴったりでした。今はパン生地も、北海道産の『ゆめちから』という小麦をつかっています。すごく弾力性があって、伸びもいいんです。」

時代とともに、少しずつ改良を重ね、試行錯誤しながらパンづくりをしているそうですが、そんな中でも開業当初から長い人気を誇るのは、「豆褒美」という粒あんぱん。おおぶりの小豆が包まれていて、つやつやとしたパン生地は食べるともちもちした食感です。
「豆褒美はあんこをたっぷり包餡しているので、成形したときに薄皮になるんですけど、皮が薄くなっても『ゆめちから』の弾力性のおかげで、おいしく召し上がっていただけるんです。」

ずっしりしたあんぱんの中には、たっぷり入った粒あんの小豆。これが食感を楽しませてくれ、もっちりした生地がしっかりあんこを支えてくれるため、溢れる心配はありません。
看板商品の豆褒美は、焼きあがると店頭に並べるそうです。焼きたてのあんぱんの甘い香りに、目的地へ急ぐ人々の足もついつい止まってしまいそう。おかげでお店一番の売れ筋で、ピーク時には行列すらできると言います。

様々なシーンに合わせて楽しめるあんぱん
東京駅というと、どうしても忙しないイメージですが、来店するお客様は観光客の方もいれば地元のひともいるそうです。
「いろんなニーズに応えたいという気持ちから、パン作りをしています。例えば『東京レンガぱん』は、東京に遊びに来た旅行客の方々にお土産として人気です。東京駅という文字を焼印していて、中にはこしあんと、なめらかなクリームが入っています。生地には小豆も練りこんであるので、食感も楽しめるパンですね。

地元の方や、お土産というより日々食べるものとして人気なのは『あん食パン』ですね。これは生地に白あんが練り込まれているタイプのものですが、パッと見ただけではあんぱんだとは分からないと思います。でも、口溶けも良くて軽くスライスしてトーストするとすごくおいしいんですよ。毎朝召し上がっていらっしゃるサラリーマンのお客様もいらっしゃいます。」

「豆一豆」のあんぱんたちは、本当にバラエティ豊富です。同じあんぱんでも、かたちを変えていろいろな楽しみ方ができるように工夫がされています。
「ただのあんぱんだと、菓子パンのひとつとして、食べられるシーンも限られるかもしれませんが、当店のようにいろいろな形のあんぱんを提案すると、お土産や日常の食事のひとつとして楽しんでもらえるかなと思います。」
東京のあんぱんのスタンダードをここから
あんぱん、というひとつの商品を作り出す上で、やはり豆へのこだわりは外せません。確かに、ひとつひとつ商品を見ていると小豆の存在感が惹き立つあんぱんが多いように思います。
そんななかで、東京駅に出店する上でより強く意識したのは「東京で、自分たちが提案したいあんぱんとは何だろう?」ということだったそうです。
「パン自体は日常的に食べられるものだと思います。あんぱんはそのなかでも、小豆という古くから馴染みのある素材を使っていますし、味も親しみやすい。ただ、西日本の方がパン文化は色濃いんですね。だから、東京の、食べて満足できるおいしいあんぱんって何だろうって研究して、この今のあんぱんにたどり着いたんです。」

今では菓子パンひとつとっても、様々なバリエーションがある時代です。そのなかでも、あんぱんは「やっぱりあんぱん美味しいな」と思ってもらえる、帰ってくる場所として大切な存在なのです。
「あんこというものは、比較的幅広い年齢の方々に支持していただけるものだと思います。だから、あんぱんだからもう決められた型の中でやるしかないと思うのではなく、実は日常の需要やおでかけのお供など、シーンに合わせて提案していけるんじゃないかなと思いますね。」
あんぱんだからこそ幅を広げてチャレンジできる、と梅澤さんは仰ります。既存のイメージに縛られず、味と品質へのこだわりが変わらない「豆一豆」のあんぱんだからこそ、好みが多様なお客様のあんぱん欲を満たしてくれるのかもしれません。

お店の情報
東京あんぱん 豆一豆
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 エキュート東京 JR東日本東京駅改札内 1F サウスコート
電話番号:03-3211-9051
営業時間:月曜日~土曜日8:00~22:00、日曜祝日8:00~21:30
定休日:無休
参考価格:豆褒美1個 257円、東京れんがパン1個 257円、あん食パン1斤 515円(すべて税込価格)
公式HP:http://www.ecute.jp/tokyo/shop/378.html
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